以前、ハッカ油虫除けスプレーの作り方を紹介しました。あれから色々とハッカ油の使い方を模索しています。

ハッカ油は優秀なアイテムである反面、「持続時間が短い」という弱点もあります。揮発性の物質であるがゆえに、吹きかけて1時間もすると匂いが薄れてしまうのです。
効果が切れるたびにスプレーをかけ直すのも面倒ですよね…
原液を水やティッシュに垂らす方法も試しましたが、水だと香りの広がりがイマイチで、ティッシュだと効果が持続しません。
ハッカの匂いをうまくキープできる方法はないかと色々調べていたら、「ハッカ油と重曹を組み合わせることで、虫除け効果が長持ちする」という情報に辿り着きました。
今回はハッカ油と重曹で虫除け剤を作る方法、そして実際に使ってみた感想を書いていきます。
ハッカ油と重曹の効果について
作り方を紹介する前に、それぞれの効果を確認しておきましょう。
- ハッカ油:様々な用途に使え、虫除け効果・除菌効果・消臭効果がある
- 重曹:料理にも掃除にも幅広く使うことができ、消臭効果・除湿効果がある
どちらもドラッグストアなどで手軽に購入することができ、人体への悪影響がないため、安心・安全に使うことができます。
今回はこのふたつを組み合わせることで「設置型の虫除け剤」を作成してみましょう。
※ハッカ油には高い虫除け効果がありますが、ボリュームが非常に大きくなってしまうため、この記事では説明を割愛いたします。別記事に詳しく書きましたので、こちらを参考にしてください。

「設置型虫除け剤」の作り方

・重曹…100g
・容器(画像は豆腐のカップ)
・ガーゼ
・輪ゴム
あらかじめ材料を揃えておけば、作り方は非常に簡単です。
①用意した容器に重曹を100g入れ、ハッカ油を10〜20滴垂らします。
②スプーンなどで混ぜたら、ガーゼで蓋をして、輪ゴムで止めれば出来あがりです。
完成したものを置いておくだけで、虫除け効果を発揮してくれるのだとか。
以下の場所に設置するのが効果的だと聞きました。
- 玄関
- ベランダ
- 台所の下
- 洗面所の下
やはり、ゴキブリの侵入経路になりそうな箇所、ゴキブリの好みそうな水回りなどが最有力候補になるようですね。
さっそく、自宅の色々なところに置いて検証してみました。
ハッカ油×重曹の虫除け効果を試してみた感想
さて、実際に試してみた結果ですが、「置かないよりはマシかな?」という感じですね。
これはハッカ油スプレーにも言えることなのですが、やはり薬剤ではないぶん完璧に虫除けをすることはできません。
設置型の虫除け剤のほうが、スプレーよりも長持ちするのは本当でした。
スプレーだと1時間ほどで匂いが消えてしまいますが、重曹と混ぜたハッカ油であれば3〜4時間は香りが続きます。
しかし、効果が切れたらハッカ油をつけ足す必要があるのは同じです。
せっかくゴキブリ避けに台所の下や洗面所の下に置いても、結局はハッカ油をかけ直さなければいけません。
純粋な虫除け効果だけで比較するならば、ブラックキャップなど市販の駆除剤のほうが優れています。なぜなら、毒エサタイプの駆除剤は一度設置すれば、あとは放ったらかしでも24時間効果を発揮してくれるからです。
…ここまでの流れで「なんだ、ハッカ油と重曹の虫除け剤は使いにくいんだ」と期待を裏切ってしまったでしょうか?
もちろん、ハッカ油×重曹のコンビだからこその強みもあります。
それは「消臭剤・除湿剤」としても使えるということ。
たとえば、以下のような場所では大活躍します。
- 玄関やリビングなど臭いが気になるところ
- 靴箱の中
- 冷蔵庫の中
- 車の中
つまり、臭いが気になる場所に設置して「消臭剤」として使用しながらも、ついでに虫除け効果も期待するのが賢い使い方だと思いますね。
重曹は約1ヶ月〜2ヶ月、ハッカ油は3〜4時間ほどで、それぞれ消臭効果が弱まります。
重曹の効果があるうちはハッカ油をつけ足し、重曹の効果もなくなったら交換するようにしましょう。使い終わった重曹でも、排水口の掃除やトイレ掃除などに使えるので、どうか捨てずに有効活用してください。
また、ハッカ油と重曹の組み合わせは、他にも色々な使い方ができます。こちらも知っておいていただきたい情報なので、合わせてお伝えしますね。
ハッカ油×重曹の便利な使い方
こぼした飲み物や犬のおしっこにかけてシミ防止
「カーペットにコーヒーをこぼしてしまった!」「ペットの犬が布団におしっこを引っかけてしまった!」という時には、ハッカ油と混ぜた重曹を振りかけることでシミを防止することができます。
乾いた後には掃除機で吸い、酢水(酢の原液を2〜3倍の水で薄めたもの)をスプレーでかけ、布で重曹と水気を叩くように拭き取ってください。
気になる靴の臭い取り
ハッカ油×重曹の組み合わせは、靴の臭い取りにも有効です。ハッカ油の除菌効果と重曹の除湿効果の合わせ技によって、雑菌が繫殖しにくい環境をつくってくれます。
不要になった靴下やストッキング、あるいはお茶パックなどに重曹を入れ、こぼれないように包んだものを靴の中に入れておきます。靴の消臭に使わない時は靴箱に入れておけば、靴箱や玄関の消臭効果も期待できるので一石二鳥ですね。
入浴剤として使える
ハッカ油と重曹は入浴剤としての適性が高く、このふたつを組み合わせることで高い効能を発揮します。ハッカ油は単体ではお湯と混ざりにくいですが、重曹がその弱点をうまくカバーしてくれるのです。
身近なもので安価に作れる入浴剤であり、爽快感のあるバスタイムを楽しむことができますよ。
実際に使用する上では色々と注意点があるので、別記事に詳しくまとめました。興味があれば、ぜひこちらの記事も読んでみてください。

水回りの掃除にも使える
掃除しにくいキッチンや浴室の排水口などに、ハッカ油と重曹を混ぜて振りかけることで、ヌメリや臭いなどを取ることができます。さすがに頑固な水垢を落とすほどのパワーはないですが、ふだんのお掃除にはぴったりだと思います。
さらに粉せっけんと組み合わせれば、お風呂掃除にも使える万能な洗剤が出来あがります。
主婦の方が実践している動画があったので、ご紹介しますね。
想像していたよりも簡単に作れるようなので、私も一度作ってみたいと思いました。ハッカ油も重曹も体に優しい素材だから、手が荒れにくそうなのも良いですよね。
まとめ
ハッカ油×重曹の虫除け剤が優れているのは「ハッカの良い香りがすること」「消臭効果・除湿効果も期待できること」のふたつです。
普通に虫除け対策するためだけに使うとなると、どうしても市販品に比べて持続性・効果で劣ってしまいます。ハッカ油と重曹の特性を理解した上で、場に合わせて使い方を工夫するのが重要と言えるでしょう。
ハッカ油と重曹はそれぞれ単品でも使えるので、手元に置いておいて損はありません。常備しておくことで「あってよかった」という場面がたくさんあるはずですよ。